北京大学光華管理学院、引き続き松下電器と提携


 北京大学光華管理学院は10日、松下電器(中国)との提携による同社経営層の人材育成事業を再びスタートした。

 同事業は、北京大学光華管理学院が打ち出した新たな教育概念「戦略的知識提携(Strategic Knowledge Alliance、SKA)」に基づいて実施される。学術界全体が知識のすべてを活用して企業運営のさまざまな局面をバックアップする一方、学術団体側も研究のチャンスや方向性の糸口を企業から見つけ、最終的に双方が利益を獲得し、相互に促進しあう狙いがある。

 同学院は今回の提携の中で、松下電器(中国)の中国人管理職を育成していく。同学院の肢ネ寧院長は、「管理職を育成する学院として、産業界と深い関係を持つ必要がある。学者らも優秀な企業の運営方法を深く知る必要がある。企業について知らないまま企業経営者へ授業をするのは机上の空論でしかない」と語った。

 同学院は提携にあたり、教授が事前に松下電器について踏み込んだ調査、研究、分析、インタビューなどを行い、会社と研修生が必要とするの知識について調べた。また、同社内部の生きた事例を収集した。こうした調査や研究の結果を基に、経済学、戦略管理、市場マーケティング、人材管理、財務管理などさまざまな分野を盛り込んだ、松下電器の発展に合わせたカリキュラムを設置している。

         「人民網日本語版」2004年9月14日