トヨタ・ハイブリッド車、中国で来年生産


 10日前に広州汽車集団と自動車生産に関する協力合意を結んだばかりのトヨタ自動車は、15日に北京で、以前からの協力パートナーである第一汽車集団と新しい協力合意を結んだ。トヨタ自動車と第一汽車集団は、ハイブリッド車(ガソリンエンジンと電気モーターなど複数の動力を併用)の中国市場における発展と普及を共同で進めるとともに、2005年中にハイブリッド車「プリウス」(中国名・先駆)の生産を共同で進める。両社は今後、第一汽車ブランドの乗用車にトヨタの技術を応用したハイブリッドシステムを搭載する商談も進めている。

 ハイブリッド車「プリウス」は現在、すでに中国でテストモデル車が完成している。テスト結果によると、排気量1.6リットルのハイブリッド車「プリウス」は、同2.0リットルの普通のエンジンを搭載した乗用車と同じ性能を持ちながら、100キロ走った燃費はわずか4.9リットルだった。同じ排気量のトヨタ「カローラ」と比べても、燃費は40%前後低い。ハイブリッド車は日本ですでに量産を実現しており、日本や欧米の市場で価格約2万5000ドルで販売されている。

 第一汽車集団の金毅副総経理は同日「ハイブリッド車は現在、長春で生産することが決まっているが、新しい生産工場を建設して生産するのか、両社の合弁「一汽豊田」の既存の生産工場を利用して生産するのか、結局のところ現在まだ決まっていない。われわれは生産工場を新たに建設することを望んでいる」と語った。

 ハイブリッド車「プリウス」を量産するかどうかについて、金副総経理は「今はまだ市場調査をしているところだ。ユーザー市場が大きいのであれば、ユーザーの需要を満たすようにしたい」と語った。「プリウス」の市場出荷後は、他のトヨタ車と同様に車と同じに、一汽豊田販売公司のネットワークを通して販売する。

         「人民網日本語版」  2004年9月17日