世界小売業巨人の「ウォルマート」が中国の中等都市に進出


 先ごろ、雲南省玉渓市紅塔区東風広場の北東にある1.67ヘクタールの土地の使用権が正式に「汎華置業(玉渓)有限会社」に交付された。契約によると、来年の8月31日に「ウォルマート」(WMT)がここに新たなディスカウントショップを設けることとなっており、玉渓市も中国の「ウォルマート」のディスカウントショップが設けられる中等都市となる。

 設計図では、「ウォルマート」はまるで水晶で作られた三角形のピアノのように、玉渓市紅塔区の中心地に聳え立つことになっている。それとともに、近くに噴水と300台の駐車スペースのある駐車場が設置されることとなっている。

 「ウォルマート」の玉渓市への誘致にこだわった理由について、玉渓市紅塔区人民政府招商局筋は次のように語っている。「ウォルマート」は40年以上の歴史のある小売業の巨人であり、これまで中国で設立した数多くのディスカウントショップが現地に最先端の小売業のノウハウと小売り業の最新理念をもたらし、競争を加速させるとともに、現地の小売業のレベルアップとサービスの質を高める役割を果たしており、ディスカウント型の小売店は人々のニーズにも合致している。現在、紅塔区には地元の小さなスーパーしかなく、地元の住民は週末になると、近くの昆明市の大きいスーパーに買い物に行くことになっており、地元では大型ディスカウントショップを必要としていた。

 玉渓市紅塔区人民政府は中国のが小売業市場の全面的対外開放をきっかけに、「ウォルマート・ストアーズ」を誘致し、地元の小売市場をさらに充実させるとともに、玉渓市の都市化建設プロセスを加速させ、雲南省南部の物流の中心地にすることに取り組んでいる。「ウォルマート」の玉渓市進出は、毎年同市に1200万元の税収をもたらすことになり、2000人の就業チャンスを提供し、同地域の不動産価額の上昇に寄与することもできる。それと同時に、地元の輸出産業の発展を促進し、異業種の玉渓市への投資という大きな波及効果も期待できると見られている。

                            「チャイナネット」 2004年9月24日