中国、自動車産業への参入許可制度を実施し、
産業構造調整を推進


 中国発展改革委員会産業政策司司長の劉治氏は、このほど、「中国は今後自動車産業及び自動車関連製品への参入許可度を実施する」ことを明らかにした。

 劉治氏によると、中国の自動車産業及び関連製品への参入制度の実施は、自動車産業発展の現状に基づいて、判断したものである。現在、統一の自動車生産及び管理方法を検討しているところで、乗用車、オートバイ、農業用トラックなどの生産に対し、統一の管理と車種に応じた指導を行い、メ−カーとその製品を厳格な管理下に置き、自動車製品の安全、省エネ、環境保全などの面での性能をを高め、社会の発展に付いていけない企業が自動車産業からの撤退を加速させ、自動車産業構造の合理化を推進する。これによって、中国は自動車大国から自動車強国に躍進し、国際競争力をより一層向上させることが主旨である。

 劉治氏はさらに、次のように語った。昨年の販売の好調と比べると、今年の自動車産業は穏やかな成長が続いてはいるが、今年1月から8月までの自動車販売台数の伸び率は昨年と比べると51%減少した。中国の自動車産業は、当面、3つの問題を抱えており、自動車産業への盲目的な投資という問題もそれに含まれる。調査では、数多くの都市は、自動車産業をその都市の経済成長のスポットとしており、次々に自動車関連産業の整備、自動車産業集約型都市建設に取り組んでいる。2003年から2007年の間に、各地で合計2000億元が自動車産業に投じられる見込みで、生産能力が600万台増になる。2007年の全国の自動車生産能力は1100万台から1200万台に達するが、販売台数は700万台に過ぎない。これは、予測されたニーズをはるかに上回ることとなる。

 中国の自動車産業の開発能力は低く、競争力も低い。近年においては、新しいブランド、新しい自動車製品が打ち出されているものの、知的所有権を持つメーカーと自動車製品がまだ少なく、乗用車においては、問題が特に深刻である。同時に、自動車の保有台数の急増は、ガソリンの供給、都市の交通、環境保全などに新たな課題を提起している。統計データでは、1999年から、中国の自動車保有台数は毎年平均11%の増加を保っており、そのうちマイカーの保有台数は毎年平均22%増となっている。

                          「チャイナネット」 2004年9月27日