世界にわずかしか残っていない女性専用の文字、湖南省江永県の「女書(女文字)」を世界文化遺産に登録する申請に向け、同県は今後10年以内に作業を終えたいとしている。
江永県の「女書」は人類で唯一、性別によって使う人が限定された文字で、全世界でもまれな記号音節文字。さらに現在まで伝えられている世界最古の文字の一種でもある。世界的にも貴重な文化遺産であり、重要な研究価値がある。「女書」を自然に伝えてきた最後の一人である陽煥宜さんが9月20日に死去したことから、「女書」は再び人々の関心を集めた。
この女性文字を守るため、江永県は2003年に陽煥宜さん、何艶新さん、何浄華さん、胡美月さん、義運娟さんの5人に「女書伝人」の称号を授与した。このうち、胡美月さんは「女書」研究家をすでに160人以上も育て、「女書」伝承の後継者としている。同県は現在「女書」保護の緊急措置に力を入れている。
「人民網日本語版」 2004年9月29日
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