中国第3の南極科学調査基地 建設計画スタート


 中国は第11次5カ年計画(2006〜10年)期間に、南極の内陸地域に新たな南極科学調査基地を建設する計画だ。「長城基地」「中山基地」に継ぐ第3の南極基地となる。27日に開催された中国極地研究センターの設立15周年祝賀大会で明らかにされた。

 同祝賀大会に出席した国家海洋局極地考察弁公室の魏文良副主任によると、10月25日に始まる第21次南極科学調査活動では、調査隊が中山基地から南極大陸氷棚の最高点、海抜4300メートル以上の「氷穹A」に移動して調査を実施する。第11次5カ年計画期間における新分野での南極研究に向けた事前の調査研究活動を行うとともに、内陸部に建設する3番目の南極科学調査基地の予定地選定に向けた準備活動を進める。

 魏副主任は「適切な位置を選ぶことが、科学調査基地建設の第一歩。建設の条件が整った後は、さらに環境に関する国際社会の厳格な審査評価を受ける必要があり、南極条約協議国28カ国の承認を得て初めて基地建設が可能になる」と説明した。

                      「人民網日本語版」 2004年9月28日