国連笹川環境賞20周年、曽副総理が挨拶


 国連環境計画(UNEP)笹川環境賞の設立20周年記念式典が27日、北京で開催された。式典には日本の橋本龍太郎元首相、日本財団の笹川陽平理事長、過去の受賞者などが出席し、中国政府を代表して曽培炎副総理が次のように挨拶した。

 中国政府は環境保護を基本的国策として確立し、「持続可能な発展」戦略の実施を堅持するとともに、経済・都市・環境建設を並行して進めていく。中国は小康社会(いくらかゆとりのある社会)の全面的建設という歴史プロセスにおいて、引き続き資源の節約と汚染を減らす生産・消費のモデルを奨励し、循環型経済の発展を促進し、経済構造の調整を推進し、経済成長モデルの転換を加速していく。科学技術を活用し、経済効率に優れ、資源の消耗や環境汚染が少なく、人的資源の優位性が十分に発揮される新しい工業化路線の実現に努力する。

 中国は責任を果たす発展途上国だ。われわれはこれまで同様、相応の国際的な義務と責任を厳密に履行し、国際的な環境保護協力に積極的に参与し、推進していく。出席各者が手を携えて引き続き努力し、地球環境の保護事業に新たな貢献をするよう希望する。

                        「人民網日本語版」 2004年9月28日