急速に拡大するアニメーションのマーケット


 中国ラジオ・テレビ総局がこのほど公表した統計データによると、今年の上半期までに、59社の地方テレビ局のアニメーション番組が合計164に達し、週間の放送時間も3.4万分間に上ることになったという。

 ラジオ・テレビ総局は今年の4月以来、衛星テレビアニメ―ションチャンネルの開設、国産アニメーションの放送総量の増加、関連管理の適正化などに取り組み、中国のアニメーション産業の発展を大きく促した。今年の北京国際テレビ番組週間、上海テレビ祭及び上海映画祭では、アニメーションが取引のホットスポットとなり、出品された作品の数も大幅に増え、日本、韓国、ドイツ、アメリカなどの国外の会社も積極的に作品を披露した。上海テレビ祭だけでも、8千回のアニメーションの取引が成約したという。

 国産アニメーションの投資規模と制作量も急速に増大している。今年上半期、大型のアニメ映画15本の制作が認可され、数量からみればこれまでの5‐6倍にも相当する。また、国産アニメのキャラクターグッズも人気上昇中で、アニメ「?咤の伝奇物語」と同名の図書の売上げは、世界でも大人気の「ハリ・ポッター」をも上回ることになった。

 ラジオ・テレビ総局はこのほど、アニメ市場の開放をさらに加速し、市場での競争を通じて同産業の発展を促し、公平な競争を保証できる市場環境の整備も急ぐとし、アニメ生産基地の建設、放送システムの構築を通じてアニメ関連商品市場の開発、大学や教育機構における制作にもマーケティングにも通じた人材の育成などの目標を掲げた。

                        「チャイナネット」2004年10月9日