今年上半期、内蒙古自治区の農民・牧畜民一人当たりの現金収入が1335.8元に達し、昨年同期比28.9%増となり、増加率は全国トップとなった。そのうち、35%は農業・牧畜業の産業化経営がもたらしたもの。
内蒙古自治区副主席のレイ・オルドニ氏によると、今年上半期における内蒙古自治区農民・牧畜民の一人当たりの現金収入の増加率は昨年に比べて21.4%増え、全国農民の一人当たりの現金収入の増加率より18ポイント高くなっている。
内蒙古自治区武川県県長の?秀鋼氏の話では、県全体で、大型のデンプン加工企業が6つもあり、年間にジャガイモ2億キロ以上の加工、ジャガイモデンプン3万トンの生産ができ、生ジャガイモの加工が初歩的ではあるが、可能となっている。今年は、県全体で、4.4万ヘクタールのジャガイモの豊作が見込まれ、ジャガイモだけでも、同県の農民に一人当たり1600元以上の増収をもたらすこととなる。
武川県と同じように、内蒙古地区の約140万の農民・牧畜民家庭が産業化経営に参加しており、農民・牧畜民家庭総数の40%を占めるに至り、農業・牧畜業の産業化経営はすでに農民・牧畜民増収のための重要な手段と効果的な方途となっている。
年初に、内蒙古自治区人民政府は、「更なる農業・牧畜業産業化経営を促進することに関する意見」及び「農村の牧畜業発展を加速し、全力で農民・牧畜民の増収を図ることに関する意見」という重要な政府文書を公布し、農民・牧畜民の増収のネックとなっている要因を分析し、目標にそって、増収措置を強化、実施する案が打ち出された。内容は、農村牧畜区の経済構造の改革、農産物・牧畜産品の質を高めることで増収を図り、産業化経営を推進し、農産物・牧畜産品の加工によって増収を実現し、農村の牧畜区の人口を移転させ、人口の減少によって増収を実現させる。それと同時に、インフラ整備を強化し、農民・牧畜民の収入増につながる諸般の条件を改善するなどとなっている。
内蒙古自治区は、できる限りの措置を講じ、農民・牧畜民の増収に取り組んでいる。今年上半期に、内蒙古自治区はすでに穀物主要産地の農民に5.2億元の補助金を交付し、払うべき穀物生産補助金は100%交付されており、自治区の1308万穀物生産者が受益している。今年は12の盟(行政区画のひとつ)、市の中で、すでに6つの盟、市において、農業・牧畜業税が免除され、減免総額は7億元に達して、これだけでも、内蒙古自治区の農民・牧畜民に一人当たり110元の増収をもたらしている。今年上半期の内蒙古自治区の農業生産高は10%増となり、これも今年は全国でトップとなっている。
「チャイナネット」 2004年10月12日
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