中国社会科学院予測 今年のGDP成長率は9.4%か


 中国社会科学院の「中国経済情勢分析と予測」課題グループは10日、2004年秋季報告を北京で発表した。報告は、中国の今年の経済成長率は前年より若干高くなり、国内総生産(GDP)の成長率は9.4%前後になると予測している。2005年のGDP成長率は若干低下するが、8%以上の水準を保つとみている。

 報告ではさらに、次の政策提案を行った。

 (1)マクロ調整における市場・行政の役割をそれぞれ適切に活用する。

 (2)経済関係の調整を進め、金利を引き上げる。

 (3)財政政策を調整する。

 (4)短期的な変動への対応と、長期的な構造調整への対応の両方を見据えたマクロ調整を進める。

 国家統計局の鄭京平報道官は秋季報告の発表会で次のように述べた。

 2005年の展望としては、国際原油価格は大幅に上昇したものの、原油価格上昇が世界や中国の経済に与える影響には、まだある程度の不確定性がある。しかし、マクロ調整の中で環境や条件の変化に注意深く監視すれば、不確定要素によるリスクを適時解決できるだろう。来年の中国経済は安定した比較的早いスピードでの成長を保つだろう。

                        「人民網日本語版」 2004年10月12日