今後の物価動向の展望について 国家発展改革委


 中国国内でこの数カ月続いている物価上昇が各方面の関心を集めている。国家発展改革委員会の関係者はこのほど、記者からの質問に対して次のように答えた。

 ――物価の今後の動向についてどう考えるか。

 現在の消費者物価水準は、安定しつつ低下する傾向にある。第4四半期の物価上昇率は、引き続き小さくなっていくだろう。

 第1に、食糧と肉・卵・牛乳などの主要副食品の価格が安定する。

 第2に、大部分の商品価格には、需給構造の根本的な変化が生じていない。商務部が発表した、下半期の全国市場における主要商品600種の需給状況に対する分析によれば、在庫余りが予想される商品は446種に達し、陳列商品全体の74.3%を占めている。需給のバランスが取れている商品は154種(同25.7%)で、品切れが予測される商品はない。こうした予測のほか、市場競争の激化と技術進歩の影響を加味すれば、主な工業消費財の価格は低下を続けるとみられる。

 第3に、昨年の物価上昇による影響が消えつつある。昨年は第4四半期に物価が大きく上昇したため、今年第1〜3四半期は前年同期比ベースの物価上昇率が大きく押し上げられた。しかし、第4四半期に入ればこうした影響は次第に消え、第4四半期の物価上昇率は第3四半期に比べてある程度落ち込むとみられる。

                   「人民網日本語版」 2004年10月12日