今年の物価上昇についてコメント 国家発展改革委


 中国国内でこの数カ月続いている物価上昇が各方面の関心を集めている。国家発展改革委員会の関係者はこのほど、記者からの質問に対して次のように答えた。

 ――物価全体が上昇した主な原因は何だと考えるか。

 私は、今年に入って以来の物価上昇の原因は次の4点だと考えている。

 (1)中国経済が新たな成長周期に入りつつあることで、一度下がった物価が再上昇している。経済の持続的かつ急速な成長に伴い、14カ月にわたって下がりつづけていた消費者物価が、2003年1月から上昇に転じた。

 (2)消費者物価の上昇は、穀物価格が上昇に転じたことと、これに伴う肉や卵などの副食品の値上がりが主な要因だ。推計によると、今年1〜8月の穀物小売価格は、前年同期に比べて28%増加した。穀物の値上がりを受けて、食品価格は前年同期比10.6%上昇し、物価水準全体は3.5ポイント増加した。物価上昇のうち、穀物価格の上昇分が占める割合は87.5%に達する。

 (3)固定資産投資の規模が拡大しすぎ、原材料価格が大幅に上昇した。

 (4)国際市場における価格上昇も、中国市場の物価上昇に一定の影響を及ぼしている。昨年10月に物価が段階的に上昇したが、主に国際市場における食用油の値上がりが原因だ。今年に入ってから、国際市場の石油価格は高騰を続け、絶えず高値が更新されている。これは中国国内のガソリンや液化石油ガスの値上がりに直接影響している。

                     「人民網日本語版」 2004年10月12日