太った北京っ子 市民健康栄養白書を発表

 


 北京市衛生局は11日午前、最新の「北京市民栄養・健康状況」調査状況結果(白書)を発表した。

 市民の食物消費状況を見ると、北京市民は栄養過剰な一方で、微量栄養素の摂取が不足しているという。コレステロールと塩分は摂取過多で、ビタミンAとカルシウムの摂取が不足している。

 今回の調査結果によると、現在、北京市の15歳以上の住民が高血圧疾患になる率は25.0%で、そのうち男性が女性よりも少し多い。高血圧疾患になる割合は年齢が上がるほど高くなり、45歳以上の中高年では50%を上回っている。

 調査はまた、北京市民で標準体重の超過、肥満の人の割合が著しく上がっていることを示している。成人の標準体重超過率は37.1%、肥満率は22.4%。男女別では、標準体重超過率が男性38.1%、女性36.2%。肥満率は男性20.0%、女性24.3%だった。

 多くの研究では、肥満、高血圧と糖尿病などの疾病はいずれも運動不足と密接に関係している。

 今回の調査結果によると、北京市民で運動をしている人の割合は、25歳以下で34.7%、60歳以上で59.5%、25−59歳でわずか28.6%のみ。労働力人口の運動に対する関心を高める方策が早急に必要だと説明している。

 北京市でこれだけ大規模に市民の健康調査をしたのは初めて。市内18区・県の7518世帯、30402人が調査に回答した。

                     「人民網日本語版」 2004年10月13日