都市部で食事の偏りが問題に 肉・油の摂りすぎ


 衛生部、科学技術部、国家統計局の合同調査「中国の市民の栄養と健康の状況調査」により、中国都市部の住民は現在、食事内容に合理性が欠け、動物性食品や脂肪を摂りすぎる一方、穀物摂取量が少ない傾向にあることがわかった。衛生部の王隴徳副部長が12日、国務院新聞弁公室の記者会見で明らかにした。

 都市部の住民1人が1日に摂取する脂肪の量は、1992年の37グラムから2002年には44グラムに増え、摂取エネルギーに占める脂肪の割合が35%に達した。世界保健機関(WHO)が定めたボーダーラインの30%を超えている。穀物が占める割合は47%で、理想的とされる55〜65%を大きく下回った。

 国民全体に共通する問題として指摘されたのは、鉄、ビタミンAなど微量栄養素の不足だ。貧血患者の発生率は15.2%、3〜12歳の児童のビタミンA不足の発生率は9.3%。都市部住民のカルシウム摂取量は391ミリグラムで、理想摂取量のわずか41%だ。

                         「人民網日本語版」 2004年10月14日