「日本企業から起業精神を学んだ」張瑞敏・海爾CEO


 中国最大手の家電メーカー、 海爾集団(ハイアール)の苦難に満ちた歴史を描いた中国映画「CEO[最高経営責任者](中国名:首席執行官)」(呉天明監督)の試写会が12日午後、東京で開催された。

 張瑞敏・董事局主席兼CEO自らが東京を訪れ、同映画の日本公開前のキャンペーンに参加した。同映画は、東京と大阪の映画館で上映予定。

 海爾集団と日本の三洋電機が共同で打ち出した多機能ドラム式洗濯機は、すでに日本の家電市場に流通している。海爾集団は昨年8月、多額の費用を投じ東京・銀座4丁目のビル屋上に広告塔を設置し、さらに多くの日本人が「海爾」の名を知った。

 張氏は、「中国企業は1980年代に日本の技術を大量に導入し、日本企業から管理の経験を学んだ。海爾が学んだのは日本企業の起業精神だ。この精神に学んだからこそ、海爾は小から大へ、弱から強へと変わることができた」と話す。張氏はまた、「撮影が始まったばかりの頃は、会社の正常な運営に影響をきたすのではないかと心配だった。しかし、これは海爾を撮るだけではなく、ある種の精神を広く伝えることがより重要だと気づいた」と当時のエピソードを語った。

 監督の呉天明氏は、映画の撮影を成功させるため、他の主要スタッフと共に海爾で2年間の生活を体験したことを明かした。大量の書類や文字資料を読み、海爾の苦難に満ちた起業時の精神に感動するとともに、映画の撮影により、海爾の精神を広める責務を感じたという。

                    「人民網日本語版」 2004年10月14日