「2004世界競争力レポート」:
中国、2020年に世界第二の経済体に


  世界経済フォーラムが発表した最新の「2004年世界競争力レポート」は、現在の中国の経済発展のテンポをもとに、2020年には、中国は世界第二の経済体になると予測している。

 世界経済フォーラムの首席経済学者のクラロス氏は、「中国の経済成長は輝かしいもので、ますます世界に向けて開放される国となり、貧困人口も大幅に減少している」と語った。

 同時に、同レポートは、中国は、穏健な経済管理を実施し続け、インフレと予算のアンバランスを回避すべきであると提言している。そして、数百万の農民が都市に赴いて、就業のチャンスを求めており、中国は年金を増やし、失業救済などの社会保障を拡充する必要があると強調している。クラロス氏はさらに、「中国は大量の新規就業チャンスを増やす必要がある。これは、中国政府が発達した経済体系に合致したさまざまな制度を整備しなければならないことを意味している」と語っている。

 全体的に見れば、中国経済は急ピッチで発展しており、マクロ面のアンバランスも見られず、経済の全般的な環境は健全である。このレポートは、また、中国は、競争力を高めるため、全面的に開放し、ビジネス慣行を改め、大量の出稼ぎ者の都市への移動をコントロールしなければならないと指摘している。

                        「チャイナネット」 2004年10月15日