マクロ調整が西部大開発を推進


 国務院西部大開発弁公室副主任、国家発展改革委員会の李子彬副主任は、このほど新聞弁公室が主催した記者会見の席上、記者の質問に答えて次のように指摘した。

 共産党中央が実施しているマクロ調整措置は、全国経済の安定的、持続的、急速な発展に有効なばかりでなく、西部大開発戦略の健全な実施のためにも有効である。第一に現在の経済運営過程に存在する矛盾と問題は、中国の東部地区、中部地区に存在するだけではなく、西部地区にも存在していることである。例えば、西部地区にも存在する土地囲い込みブーム、開発区ブームの問題、さらにエネルギー高消費、高汚染の違法工場乱立問題がある。したがって、中央のマクロ調整精神に基づき、処理整備管理面の業務を強化することは、西部地区の健全な発展のためにも必要なのである。

 別な観点から見ても、中央がマクロ調整を強化、改善することの本質は経済構造調整の促進、経済成長方式転換の促進、さらに経済体制改革の深化を促進することにある。したがって、今回のマクロ調整強化の目的は人為的に成長スピードを下降させることにあるのではなく、保護と圧力、抑制と発展によるマクロ調整を通じて、不健全な要素を抑制すると共に、薄弱な部分を強化することにあるのである。

 中央は農村経済、交通、水利、エネルギーなどの農村インフラ施設、教育、衛生などの社会事業を包括する薄弱な部分を強化しなければならない。地区の立場から見れば、西部地区、東北地区などの旧工業基地など薄弱な部分を強化する必要があるすべての地区は、西部大開発の機会を捉えてその業務に力を入れるべきなのである。したがって、中央のマクロ調整強化、改善措置は、西部大開発に対するマイナス影響が無いばかりではなく、むしろ西部大開発のより健全な、より安定的、持続的な前進を促進するものなのである。

                       「チャイナネット」 2004/10/18