王毅駐日本大使は18日、日本の記者クラブで行われた記者会見に招かれ、中国政府の対日政策や歴史問題、台湾問題などにおける原則的立場を説明した。王大使の主な発言内容は次のとおり。
中国の指導者と中国政府は一貫して中日関係を非常に重視してきた。中日関係の健全な発展を実現するために、双方が「一つの基礎を維持し、三つの目標を推進する」ことを望む。「一つの基礎」とは中日共同声明などの3つの政治文書により形成された政治的な基礎のことであり、中でも重要なのは日本が侵略戦争への反省を表明することと、「一つの中国」の原則を堅持することだ。中日国交回復以来の歴史を振り返ると、双方がこの基礎を維持しさえすれば両国関係は順調に発展するが、そうでない場合には問題が出ている。双方は現在、こうした精神と原則に立ち返り、順守することによって、政治的な障害を取り除き、両国関係の健全な発展を実現させていく必要がある。
両国関係の健全な発展のために双方が共に努力すべき「三つの目標」を提案する。
(1)歴史を鑑(かがみ)として未来に向かう姿勢を堅持することで、歴史の経験・教訓を両国関係を前進させる動力とする。
(2)互恵協力と世々代々にわたる友好関係を堅持し、互恵を通じて友好事業に新たな内容を加える。
(3)平和的発展を堅持し、アジアを共に振興し、両国の新世紀における新たな共同利益を明確にし、拡大する。
「人民網日本語版」2004年10月19日
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