上海で29日から「世界で最も美しい本」巡回展


 

 独ライプチヒの国際ブックデザイン展でグランプリを受賞した「世界で最も美しい本」の巡回展が国内で初めて、上海国際芸術祭の一環として29日から10日間の予定で上海劉海栗美術館で開かれる。出展作品は185点。

 「世界で最も美しい本」を選ぶコンペティションには毎年、世界数十カ国・地域のブックデザイナーが応募し、1991年からこれまでに180点余りが受賞。巡回展の今回の開催は、中国のブックデザインが世界的に認められつつあることを示すものと言える。

 上海の出版界が初めてライプチヒ国際ブックデザイン展に出品したのは、1959年。この時に2個の金賞を受賞し、さらに30年後に上海書画出版社の『十竹齋書画譜』が入賞。上海は昨年、全国範囲で「世界で最も美しい本」の出展候補作品コンテストを実施、出品された16点のうち、河北教育出版社の『梅蘭芳(蔵)戯曲史料図画集』が金賞に輝いた。

 巡回展開催中、現代ドイツのブックデザインの最高級作品100点を集めた展示会のほか、ドイツの一線で活躍するブックデザイナーによるシンポジウムなども開催される予定。

 写真は昨年受賞した『梅蘭芳(蔵)戯曲史料図画集』である。

「チャイナネット」2004年10月21日