北京原人の化石 再び出土の可能性


 北京・周口店の北京原人遺跡でボーリング調査を担当しているフランス人専門家は19日、裴文中(1929年に北京原人の頭蓋骨化石を発掘した考古学者)生誕百年と北京原人頭蓋骨化石初出土75周年を記念した国際古人類学術シンポジウムで「工事技術作業員がボーリング調査の過程で赤い粘土を見つけた。ボーリング先端のマイクロビデオカメラで地下の空洞を撮影した」と語った。こうした状況はいずれも、以前行った電磁物理探測結果から、周口店にまだ発掘されていない古人類の活動跡が存在することを示している。

 フランス電力公社(EDF)考古探査プロジェクト担当のポール・ブライ氏は「中国科学院古脊椎動物・古人類研究所とEDFが共同で行った探査活動は、もともとは15―30メートルの穴9つを開ける計画だった。しかし最近になって、竜骨山西坡の北側で感知した場所で再び穴を開けることに決めた。北側で感知する電磁波信号が非常に強いためだ。最終調査結果は来月提出されるボーリング調査報告を待たなければならない」と述べた。

「人民網日本語版」2004年10月21日