中国、農業の国際協力を推進
世界への影響力が日増しに増大


 中国農業部によると、中国の農業分野の対外交流の範囲が絶えず拡大している。これまでに中国は、すでに140の国と国際的な農業組織、金融機関との間で、長期的かつ安定的な農業科学技術交流体制と経済貿易協力関係を築き、また、29の国との間で専門的な農業連絡委員会あるいは事業部を設立して、双方の農業分野における協力関係を強化している。農業分野の対外交流と協力は、さまざまな分野で発展を遂げ、国際的影響力が日増しに増大している。

 近年来、経済のグローバル化プロセスの加速につれ、地域間の農業分野における協力関係は望ましい方向へと発展している。例えば、「中国―東南アジア諸国連合農業協力」、「中国―アフリカ協力フォーラム」、「メコン川6カ国会議」、「アジア欧州会議」、「アジア太平洋協力会議」などでは農業分野の協力は重要な分野と位置づけられている。このほか、中国は「アジア協力対話」における農業協力のけん引役となっている。協力方式は、これまでの政府間協力が中心であった状況から政府間協力と民間協力がともに発展を遂げる体制となっている。

 中国の農産品貿易は持続的な伸びを見せている。農産品輸出入総額は2000年の268億ドルから2003年の403.6億ドルとなり、毎年増平均14.9%の加率を保っている。2003年は、中国の農産品貿易がここ数年間で最も伸びの速かった年で、輸出入総額403.6億ドルのうち、輸出額は214.3億ドルで、同18.1%増、輸入額は189.3億ドル、同52.1%増で、輸入の伸びが輸出の伸びを上回ることとなった。今年上半期の農産品の輸出入もともに伸びつづけている。

 近年来、農業の対外交流と協力は、すでに中国と数多くの発展途上国との二国間関係を深化させ、さらに発展させる上での重要な分野となっている。例えば、中国とエチオピアの農業職業教育協力、国連食糧農業機関と協力してナイジェリアとの間で進めている南南農業協力は両国政府間の重要な協力プロジェクトとなっており、東南アジア諸国連合の国々との間で進められている農業協力はすでに中国と近隣諸国との二国間関係を改善、発展させる面で、極めて重要な分野となっている。

                            「チャイナネット」 2004年10月26日