幼稚園の強盗殺人事件、容疑者を逮捕 北京

 


 北京市東城区の北新幼稚園で21日に起きた強盗殺人事件で、同市公安局(警察)の広報担当部門は23日、懸命の捜査により、事件発生から44時間目にあたる同日午前2時ごろ、事件の容疑者を逮捕したことを発表した。

 警察は21日午前6時頃、東城区北新幼稚園で保母1人が死亡し、男児1人が行方不明になったという通報を受けた。通報後、警官はすぐに現場に駆けつけ、現場検証を行った。保母と男児は園内で被害に合ったことが分かった。

 各地では幼稚園での凶悪事件が複数発生しており、北京市でも近頃、多数の園児が負傷する凶悪事件が発生していたため、今回の事件にも社会の注目が集まった。捜査班はさまざまな手がかりから、北京郊外出身の男、付賀功を容疑者と特定し、緊急出動した警察が23日午前2時ごろ、あるホテルで付賀功容疑者を逮捕した。

 これまでの調査によると、付賀功容疑者(31)は北京市郊外の密雲県出身。1996年、窃盗罪により河北省豊寧県人民法院(裁判所)で懲役7年の判決を受けたが、2001年に刑期満了前に釈放され、北京に戻っていた。付賀功容疑者は同幼稚園への侵入と強盗殺人の犯罪事実を認めている。事件はさらに調査中。

                  「人民網日本語版」 2004年10月26日