上海、小中学校の評価で生徒の健康を最重視

 


 上海市の教育部門はこのほど、「学校発展の方向性についての指導・評価」を行い、従来の進学率に取って替わり、生徒の健康状況が最も重要な指標として評価システムに取り入れられることになった。

 この評価システムは学校の基盤施設、管理、教学の質などの面から指標を設定するものであり、具体的には、1)学校で芸術・科学技術クラブに参加する生徒の比率が25%以上に達すること2)刑事案件の発生率がゼロであること。3)生徒の父兄の学校の教学活動に対する満足率が80%以上に達することなど。生徒の健康の状況に対する要求が最も多く、近視の発生率を5%以下に抑えること、体育科目の合格率が95%以上に達すること、生徒の健康の質が既定の基準を充たすことなどが指標に組み入れられている。

 上海市教育部門の責任者によると、今回の評価基準の設定は、生徒の勉強の負担の軽減と総合的資質の向上を目指すものである、ということ。

 また、年初の関連調査によると、上海の青少年の健康状況は望ましくないことがわかった。速度、忍耐力、鋭敏度、柔軟度などの指標が、いずれも1995年の調査結果を下回り、肥満の比率が上昇し、糖尿病などの成人病にかかっている15歳以下の未成年者もいるという。

                        「チャイナネット」 2004年10月27日