中国の乳製品産業が急成長を遂げ、
収益の最も良い産業の一つに

                 


 近年、中国の乳製品産業は、生牛乳の生産、乳製品加工、牛乳消費などの面で急成長を遂げている。数多くの中都市、大都市では、乳製品の消費が急ピッチに伸びており、数多くの小都市でも乳製品の消費量が増え続けている。乳製品産業の農業及び牧畜業におけるウエートは日増しに拡大しており、すでに中国の農業産業の戦略的構造改革の過程で、最も成長の早い産業となり、収益率の最も良い産業の一つともなっている。

 中国農業部、中国乳業協会などの部門によると、中国の乳製品産業には以下の特徴が見られる。1、生牛乳の生産、乳製品加工が急速に伸びている。現在、中国全体の乳牛は約800万頭で、年間生牛乳の生産量は1625万トンに達しており、乳製品加工企業は560社を上回り、乳製品消費の最も多い都市では、乳製品消費の伸び幅が20%〜30%に達している。2、乳製品産業の全体的な質が向上している。数多くの乳製品加工企業は株式会社制に改造されるか、あるいは大企業間の合併などを通じて実力のある乳製品企業グループが次々に出現するようになっている。3、乳製品産業における競争力が加速的に強化されている。現在、乳製品産業全体における競争は、企業の発展に良いものであり、資源の合理的な配置、企業の技術のレベルアッと経営管理レベルの向上に非常に役立つものである。

 しかし、先進諸国に比べると、中国の乳製品産業のレベルはまだ初歩的な段階にある。現在、国内の一人当たりの乳製品保有量が約10キロだが、先進諸国の一人当たりの乳製品保有量は約100キロとなっている。そして、中国の一人当たりの乳製品消費量は13キロで、世界の一人当たりの乳製品消費量の7%でしかない。これは、中国の乳製品生産能力が、まだ人々の生活レベルの向上に伴う乳製品の需要増に適応しておらず、同時に中国の乳製品市場の潜在力が極めて大きいということをも意味している。

                          「チャイナネット」 2004年10月29日