「中国・ASEAN博覧会」を南寧で開催

                                   

第1回「中国・ASEAN
博覧会」の開幕式
内外のビジネスマンが参加した「中国・ASEANビジネス投資サミット」
人足の絶えないマレー
シアの展示コーナー

 第1回「中国・ASEAN博覧会」が11月3日、広西チワン族自治区の区都・南寧市で4日間の幕を開けた。中国とASEAN(東南アジア諸国連合)各国が共催し、貿易や投資商談、文化交流などの促進を目的とする一大イベントである。フィリピン、カンボジア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、タイ、ブルネイ、シンガポール、インドネシア、ベトナムの東南アジア10カ国が博覧会に参加した。
 2002年11月、カンボジアの首都・プノンペンで行われた第6回「中国・ASEAN首脳会議」(10プラス1)で、中国とASEAN各国は『中華人民共和国・ASEAN経済協力枠組み協定』を締結、中国とASEAN各国が2010年までに「自由貿易区」を建設し、中国・ASEAN自由貿易区を発展させていく考えを発表した。

 これを受けて2003年10月、中国の温家宝総理は、インドネシアのバリ島で開かれた第7回中国・ASEAN首脳会議において、2004年から毎年、中国の南寧で中国・ASEAN博覧会を開くことを提案。中国が自由貿易区建設の1プロジェクトを実際に行うことで、ASEAN各国の積極的な協力を得ようとするものである。

 中国・ASEAN各国の貿易額は1990年代以降、年間平均20%の成長を続けている。今年1〜9月の貿易額は750億ドルあまりに達し、前年同期比約35%増となった。現在、中国企業がASEAN各国に投資し、設立した非金融関連企業は、800社を超えている。データによると、今回の中国・ASEAN博覧会には、中国とASEANをはじめ、その他の国の企業が合わせて1500社以上参加。会場には機械、家電、自動車、医薬品などさまざまな製品が展示された。(文・写真 張春侠)

人民中国インターネット版 2004/11/04