茶飲料のシェアが急速に伸び、中国第3の飲料に成長

         


 中国の茶飲料がここ10年間に、飛躍的な発展をとげ、2003年の茶飲料販売量は400万トンを上回り、炭酸飲料とボトル入り飲料に次いで、第三の飲料へと成長している。

 このほど行われた2004年世界茶フォーラムによると、中国の茶飲料生産額はすでに茶の総生産高の三分の一に達しており、毎年100%〜200%のスピードで伸びている。茶飲料市場の発展の潜在力は極めて大きく、一人当たり平均10キロの消費量でも、茶飲料市場の総量は1200万トンにのぼり、生産額は約400億元となる。

 国際茶科学文化研究会名誉副会長、華南農業大学教授の丁俊之氏は中国の茶飲料の持続的な発展と成功の道について以下のように語っている。まずは、理念の革新である。中国が長い年月の中で築き上げた茶文化を充分に生かし、茶飲料のブランド化をはかり、茶飲料産業全体の質を高めなければならない。次は、茶飲料の付加価値を高めること。消費者の好みを上手にとらえ、絶えず新しい商品打ち出さなければならない。長い目で見れば、味に対するこだわりの分散化、多様化は必然的な趨勢であり、絶えず新しい商品を打ち出すことは、茶飲料市場が成長し続けるためのカギである。第3は、茶飲料生産、検査の標準化、規範化である。2003年に、中国国家品質検査部門が茶飲料に対する抜き取り検査で、合格率は86.4%となり、不合格の茶飲料には防腐剤を含まれており、衛生基準を満たしていないなどの問題が見つかっている。これらの問題は、企業の規範的な経営を促すと同時に、消費者の茶飲料ブランドに対するさらなる注目を促すことになろう。

「チャイナネット」2004年11月4日