中国政府、農村貧困人口扶助に三大措置

         


 西安で開かれている全国貧困扶助会議によると、農村人口の貧困脱却を助けるため、政府は向こう6年間に、村ひっくるめての扶助、労働力移転養成トレーニング、産業振興による貧困扶助といった三大措置を重点的にとることによって、農村の貧困扶助を全面的に進める方針である。

 三大措置の実施は、農村における貧困扶助発展綱要が打ち出した、2010年までに全国で最後の2900万人の貧困脱却を目指す目標の期限どおりの達成にプラスとなることであろう。

 国務院貧困扶助弁公室の劉堅主任は、現在、全国で2年間続けて貧困状態にある農村人口の76%は山間部で生活しており、46%の一人当たりの耕地面積は1ムー(15ムーは1ヘクタール)に以下である。資源が少ないばかりでなく、生産条件もさらに劣悪な状態にある。これまでの貧困扶助に比べると、今後の仕事はより難しくなり、新しい段階における貧困扶助はさらに生産と生活の条件の改善を重視し、貧困農民の資質の向上と貧困地域の経済構造の調整をさらに重要視することになろう、と語った。

 現在、中国には5万あまりの村が村ひっくるめての貧困扶助計画を実施しており、今後それを14万8000の村へと拡大し、農村貧困人口の80%をカバーすることになる。それと同時に、河南省、湖北省など11の省・市で1300万の貧困人口に対して余剰労働力移転トレーニングを展開し、貸付や利息補助貸付などの政策を通じて、2100あまりの企業の貧困扶助への参与を逐次扶助していく。これらの措置を通して、2003年における全国592の貧困県の農民の増収幅は全国の平均を1.6ポイント上回るものとなり、今年はさらに2万5000の村が貧困から脱却することになると見込まれている。

「チャイナネット」2004/11/04