人民元利率引き上げで投資に慎重 アンケート結果

         

 中国人民銀行はこのほど、人民元の1年定期預金・貸付の標準利率を10月29日から0.27%引き上げると発表した。では、中国の一般市民は人民元預金・貸付の利率引上げをどう見ているだろうか。

 中国社会調査事務所(SSIC)がこのほど北京、上海、広州、重慶、瀋陽、武漢、厦門(アモイ)、杭州、鄭州、青島の市民2000人にアンケートしたところ、72%が利率引上げに関心を持つと答えた。

 このほか、市民が利率引き上げのニュースを聞いた後の反応に一定の地域差があり、北方の都市住民は人民元の利率引き上げに冷静だったのに対し、南方の都市住民の反応は比較的強く、利率引き上げ後すぐ自分の預金と投資に対して引き上げに対応する行動を行った。こうして見ると、南方の人々の金融意識は北方よりやや優れている。

 アンケートで「利率引き上げがあなたの生活にどれほど大きな影響を及ぼすと思いますか」という質問に対し、市民の見方はさまざまで、全体的には今回の利率引き上げが自分の生活に及ぼす影響はそれほど大きくないと思っているが、商工業への影響は比較的大きいと見ている。

 データによると、今回の利率引上げは市民の今後の投資計画に多少影響がありそうだ。53%の市民が今後の投資をより理性的かつ慎重にするべきと考え、特に住宅購入時のローンは慎重にと考えている。

 このほか、市民は今後、投資財務管理において十分慎重になり、恐らく大部分のお金を銀行に預け、株や基金への投資は慎重に熟慮を重ねることになりそうだ。利率引き上げの影響は、21%の人が株式市場への影響が比較的大きいと答え、36%の人が株式市場への自信の程度が下がると答えている。

「人民網日本語版」 2004年11月5日