日常生活にも浸透 「執政能力」、新たな流行語に

         

 今年9月15日、中国共産党第16期中央委員会第4回全体会議(四中全会)で打ち出された新しい政治概念「執政能力」は、早くも使用頻度の高い国民の流行語になっている。

 同会議は、中国共産党による執政の歴史55年間の中で、初めて「執政能力の建設」を研究テーマに開かれた中央委員会全体会議となった。会議で可決された「執政能力の建設の強化に関する決定」は、またたくまに学者や国民のホットな話題になっている。

 検索サービス大手の「ヤフー中国」で、「執政能力」をキーワードにウェブページを検索すれば、検索時間わずか0.16秒で100万ページ余りがヒットする。同じく検索サービス大手の「グーグル」でも、42万1千ページがヒットする。ヒットしたサイトにはあらゆる分野が含まれ、内容も「政務の公開」、「交通関連立法」、「物ごいの禁止」など多岐にわたる。

 また、「執政能力」という政治色の濃い言葉が、日常生活に応用されるケースも増えている。あるネット利用者は「自分が結婚に失敗した原因は、家庭内での自分の『執政能力』が低下したから。男性の皆さんは、自分の『執政能力の建設』の強化に努めてほしい」と自分を振り返る。

 北京語言大学応用語言学研究所は、半期ごとに「流行語ベスト10」を発表している。選定作業を担当する張普教授は「『執政能力』が今年下半期の総合部門でベスト10入りする見込みは大きい」と話す。

「人民網日本語版」 2004年11月8日