遼寧省初の原子力発電所プロジェクトが始動 
投資総額が600億元

         

 11月5日、瓦房店市に位置する遼寧省第1基目の原子力発電所―遼寧省紅沿河原子力発電所の前段階の工事が完工した。これから、同原子力発電所において、給水、電力供給、通信、地ならしなどの基盤施設の整備という前段階の工事が相次いで進められ、数年後の原子力発電所の完成のために基礎を打ち固めることになっている。

 遼寧省紅沿河原子力発電所は国の重点エネルギー施設建設プロジェクトである。昨年、国の認可を経て、プロジェクトが立件され、10月25日、遼寧省政府、大連市政府と中国電力投資グループが連携して同プロジェクトを開発・建設することで合意した。

 同プロジェクトの計画発電総容量は600万キロワットで、投資総額は600億元にのぼると予測されている。そのうち、第1期プロジェクトは260億元を投資する計画で、2台の百万キロワット級原子力発電ユニットを設置する予定。第1期プロジェクトの竣工後、年間発電量は2つの中程度の都市の1年間の電力需要を満たすことができる。

 すべてのプロジェクトが竣工した後、年発電量は525.6億度に達すると見られている。遼寧省紅沿河原子力発電所プロジェクトは起工から完工まで、6年の工期を要するという。

 遼寧省紅沿河原子力発電所の計画発電能力は、現在の中国の原子力発電所の中で発電量が最も大きいものである。11月5日に完工した最初の道路舗装工事は、前段階の最初の工事である。

「チャイナネット」 2004年11月12日