中国、世界3位の貿易国に躍進へ 商務部報告

         

 商務部規劃(企画)財務司と国際貿易経済合作研究院は、2004年秋季の「中国対外貿易形勢報告」を共同発表した。報告は、中国の今年の貿易総額が、前年同期より約30%増加して1兆1千億ドル程度に達し、初めて1兆ドルの大台を突破すると予測している。これにより、中国は世界3位の貿易国に躍進する見通しだ。

 同報告によると、04年には中国と世界主要市場との貿易が全面的に成長したほか、中国の主要貿易相手の順位に交替があり、東欧へ拡大した欧州連合(EU)が初めて1位に、日本をわずかに抜いた米国が2位になった。一方、最大の輸出市場である米国と、最大の輸入相手である日本の順位は変わっていない。

 また、中国の04年の貿易収支は約100億ドルの黒字になる見込み。また貿易総額と輸出額はともに順位を1つ上げ、世界3位の貿易国に躍進するとみられる。輸入は引き続き世界3位を維持する見通し。

 商務部がのデータによると、今年1〜10月の機械電気製品の貿易額は、初めて5千億ドルを突破して5006億ドル(前年同期比39.5%増)に達した。同分野の貿易黒字も前年同期より拡大し、70億6千万ドルに上り、貿易全体の黒字額の64%に達した。機械電気製品の輸出の伸びは、輸出全体の伸びを7.9ポイント上回り、輸出額は輸出全体の54%以上を占めた。

「人民網日本語版」 2004年11月15日