雲南省とインドとの間の貿易額が初めて1億ドルを突破

         

 今年、中国の西南辺境に位置する雲南省とインドとの間の貿易額が急速に伸びつつある。雲南省の省都昆明市の税関の統計データによると、今年の1-9月間における雲南省とインドとの間の輸入・輸出額を含む貿易額は1.1億ドルに達し、初めて1億ドルを突破し、昨年同期比50%増となった。2003年における雲南省とインドとの輸出・輸入総額は6133万ドルとなった。

 統計データによると、インドはすでに雲南省の第7番目の貿易パートナーとなっている。今年の1-9月の雲南省―インドの貿易伸び率は中印間の貿易伸び率を上回った。昆明市税関の統計データによると、鉄鉱石の大量輸入が輸入総額を倍に引き上げたことが雲南省―インド間の貿易の急速な伸びの主因となっている。今年、インドから雲南省に輸出された鉄鉱石は昨年同期比260%増え、双方の輸入総額の91.8%を占めることになった。それに対し、今年の1-9月間における雲南省の主な輸出商品としての黄リンの輸出額も昨年同期比120%増となった。そのほか、香料、リン製品および鉛などの商品も雲南省―インド間における貿易額の中で大きな額を占める輸出品となった。

 雲南省商務庁の統計データによると、雲南省―インド間の貿易品は主に初級製品に集中。雲南省からインドに輸出された製品はリン鉱石、黄リン、鉛塊、亜鉛塊などを含み、その中で、黄リンおよびその他のリン酸製品が輸出額の50%以上に達した。インドからの輸入品は鉄鉱石、酸化アルミニウム、クロマイトなどに集中。当面、雲南省―インド間の貿易は一般的な貿易にとどまり、加工や技術、サービス分野での貿易はなお発展途上にあるが、双方が資源、商品および技術構造の分野で互いに補完しあう可能性がかなり高いので、双方の貿易の見通しは非常に明るいと専門家たちは分析している。

「チャイナネット」 2004/11/15