農村部から都市部に来ている労働者の権益が損なわれていることについて、中国労働保障省はここ一ヶ月、農村部から都市部に来ている労働者の合法的権益を保護する法律の普及活動を行なうことにしました。また、労働社会保障省の歩正発次官は「この活動は、農民労働者の合法的権益を保護しようとする意識を社会全体に伝え、農民が自らの権益を保護する能力を向上させるためだ」と述べました。
中国ではここ数年、農村部から都市部へ職を求める人々がますます多くなっています。とりわけ、建設業の急速な発展に伴い、農村部の余剰労働力を受け入れる主要な建設業界は、農家の人々を従業員として80%以上を雇用しているとのことです。
しかし、農家の人々は関連法律に詳しくなく、自らの権益を保護する能力が不足しているため、彼らへの賃金支払の遅延がたびたび発生し、合法的な権益が損なわれています。農家労働者の権益保護を強化するため、中国労働社会保障省はここ一ヶ月の間に関連法律を広報する活動を行うことにしました。
これについて、労働社会保障省の歩正発次官は「今回の法律宣伝活動は、一部の会社が農家の労働者の合法的権益を損なう行為があったという当面の問題について、法律の広報や諮問などの形で社会の注目を呼びかけ、監督と法律執行を強化し、農家の労働者の権益保護に当たる各政府機関の責任感を喚起するものだ」と述べました。
歩正発次官はさらに「一ヶ月行なわれる今回の活動によって、農家の労働者を雇用した会社が関連の法律規定を遵守するように督励し、彼らの権益を損われることを防ぎ、農家の人々が自らの権益を保護する能力を強化するためだ」と述べました。
伝えられるところによりますと、今回の法律宣伝活動で各地の労働保障部門はさまざまな形で法律を広報することになっています。例えば、関連法律の諮問活動を行ないます。各地は地元の実情に応じ、政府関係者を公共施設や工事現場、企業、住宅団地に派遣し、労働保障に関する法律や規定の理解を求め、農家の労働者やその所属する会社の相談に応じます。
労働保障部門は関連機関を動員して、労働保障知識のクイズや関連知識の養成を行ない、法律宣伝のための展示会や座談会、フォーラム、シンポジウムなどを行ないます。このほか、新聞やテレビ、ラジオと協力して労働保障の関連法律を広報し、法律を遵守する会社をアピールする一方で、農家の労働者の権益を損なう会社の名前を公表します。
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