仏でHSK参加者数が全ヨーロッパ一に

         

 フランス人にとって、505の漢字を知り、355の漢字を書くことができれば、フランスのHSK(中国語能力試験)に合格。統計データによると、フランスのHSK参加者数はヨーロッパ全体で一位となり、さらに増加しつつあるということ。

 フランス教育省の中国語教育監督指導者であるベル・ラソン教授は「中国語はすでに言語と文化の魅力を超えるものとなって、中国語が使われている諸地域の経済力を表わすものとなり、求職の際の切り札とも見なされている。中国語は世界で最も急速な広がり、勉強される言語となっている」と語った。

 中国語の標準語(普通話)を話せるこのフランスの教育専門家であるベル・ラソン教授はこのほど開催された「パリ地区の中国語学校教師座談会」の席で、次のようにフランスにおいての中国語教育の現状について語った。「当面、フランスでは10ヶ所の小学校、153ヶ所の中等学校で中国語の課程が開設されており、中国語の教師は130人にも達している。2004年9月の統計データによると、中等学校と小学校で中国語を勉強している生徒数は約1万人。13ヶ所の大学の外国語学部は数年間にわたる中国語教育科目を開設し、6000余人の学生たちが大学で中国語を勉強している。そのうち、5ヵ所の大学では中国語の修士課程、2ヶ所の大学では中国語の博士課程が設置されている。中国語の課程を設置している大学はすでに100ヶ所を超え、中国語を勉強している学生は数千人にも達している」ということを明らかにした。

 同氏によると、現在のフランスの中等教育では、中国語を勉強する者の増加が最も速く、設置されたクラス・コースが最も多い言語となった。フランスでは、人口わずか4000余人の僻地の農村でも中国語のコースが設置されている。関係筋によると、フランスには七つのHSK試験場が開設され、最も遠いものは仏領レユニオン島にある。中国語を第一外国語としてHSKに参加する学生にとっては基準がさらに厳しいものとなる。つまり、805の漢字を知り、505の漢字を書けるということが要求されるようになった。

「チャイナネット」 2004/11/18