投資総額が10億元にのばる「南寧・ASEAN国際医薬博覧城」(以下「医薬博覧城」と略)プロジェクトが、このほど、南寧市の中国―ASEAN経済パークで始動した。「医薬博覧城」は竣工後、アジア最大の医薬産業基地となる。
このプロジェクトの開発を引き受けた中米共同出資の「広西広益医薬有限会社」も同日設立された。同社社長の廖鈞平氏は、プロジェクトに対しては年末前後に約1億元を投じ、2年以内に総額10億元を投じることになっている。2006年8月までに全面的操業に入る予定。「医薬博覧城」の年間営業収入は1年目は1.2億元、正常に稼動し始めたあかつきには年間平均収入が約2.7億元に達する見込みと語っている。
伝えられるところによると、この「医薬博覧城」プロジェクトは今年4月に広西チワン族自治区発展改革委員会に認可され、漢方薬を中心とする化学薬品、バイオ製薬、食品、医療設備と医療サービスなどの多角化経営が行われ、栽培、研究、生産、展示、販売、電子商取引、物流、貯蔵及び観光サービスの提供を一体化した現代化、国際化した医薬及び高付加価値食品研究開発センター、製造センター、物流センターと展示貿易のプラットホームとなり、中国一の医療産業基地を誇る。
医薬の専門家によると、漢方薬は天然の薬品として名を馳せている。21世紀に入って以来、さらにその「クリーンで、環境にやさしい、副作用が少ない」などの優れた特徴で世界中で歓迎され、漢方医薬と伝統医薬も国際的な新興産業のひとつとなった。関連データによると、世界全体の漢方薬年間売上高はすでに160億ドルを上回り、なお毎年10%〜20%のスピードで伸びている。2003年における中国の漢方薬および漢方薬関連製品の輸出額は6.9億ドルに達し、そのうち漢方薬は3.32億ドルで、2002年同期比7%増となった。
世界の漢方薬市場の構造から見ると、現在中国系の人たちによる市場が世界の漢方薬市場の42%を占めており、中国の漢方薬の主な輸出先は香港、澳門(マカオ)、台湾地域およびタイ、シンガポール、マレーシア、インドネシアなどASEAN諸国とアメリカ、カナダの中国系社会である。医療、保健、美容などの効果のある漢方薬はタイでは好評で、ベトナムの一人当たりの漢方薬消費は10年のうちに10倍に達し、オーストラリア、韓国、ロシア、アメリカ、カナダなどヨーロッパ、北アメリカの国々でも漢方薬市場の潜在力は大きいと見られている。
「チャイナネット」 2004年11月19日
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