外資系金融機関、国内拠点は上海が最多

         

 上海市の馮国勤副市長は20日、上海証券報社が開催した「中国国際金融フォーラム」で、外資系金融機関の在中国拠点は上海に最も集中していることを指摘した。

 上海市銀行業監督管理局によれば、上海に置かれた外資系金融機関の営業拠点は、今年6月現在で65カ所に達した。このうち海外銀行の支社(支店)が46カ所に上る。海外独資または対外合弁の現地機関である外資法人銀行や外資系ファイナンス会社は計5カ所、他市に本店を置く外資法人銀行の上海支社は1カ所。これら外資法人銀行や外資系ファイナンス会社の在上海支店も13カ所ある。

 このほか、外資銀行(海外銀行・外資法人銀行・外資系ファイナンス会社)と外資ノンバンク(外資系の保険会社・証券会社を除く)の代表処が計84カ所ある。うち銀行が73カ所、ノンバンクが11カ所。

 上海の外資銀行資産総額は380億9700万ドルで、上海市銀行業界の12.82%を占める。負債総額は358億6600万ドルで、同12.34%。貸出残高は153億9千万ドル(前年同期比50.68%増)、預金残高87億5800万ドル(同65.21%増)で、成長率はいずれも中国資本の商業銀行の水準を上回る。

 馮副市長によると、上海市は1990年代から一貫して、金融業を優先的な戦略発展分野に位置付け、金融業のレベルの大幅な向上を実現した。上海の金融市場のシステムは改善を続け、資本の集中度も高まっている。馮副市長は「証券市場、先物市場、金市場、資産取引市場など、全国的な金融システムが上海で整いつつある」と話す。(編集UM)

「人民網日本語版」 2004年11月21日