胡錦濤国家主席、ブッシュ米大統領と会見

         
 

 胡錦濤国家主席は20日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議のため訪れているチリの首都サンチアゴで、ブッシュ米大統領と会見した。

 中米関係について、胡国家主席は「(ブッシュ大統領1期目在任中の)4年来、中米の建設的な協力関係はプラスの進展を遂げている。事実が十分に説明する通り、中米両国には幅広い共通の利益があり、多くの分野での互恵協力を通して、中米両国や世界各国の人々に幸福をもたらすことが完全に可能だ」と述べた。

 胡国家主席はさらに、「(ブッシュ大統領2期目となる)今後4年、中米関係の発展は重要な時期を迎える」と指摘。中米の建設的な協力関係の内容を充実させ、両国の関係を安定的に発展させるために、双方は次の面で協力すべきだとした。

 (一)中米のハイレベル交流の積極性を維持する。

 (二)両国の戦略対話を強化する。

 (三)中米商業貿易連合委員会、中米経済連合委員会、科学技術連合委員会の役割を十分に発揮し、両国の経済貿易、金融、科学技術協力のさらに健全な発展の推進に努める。

 (四)引き続き双方向、互恵の原則に基づいて、反テロや取り締まり、衛生、環境保護の分野における交流と協力を強化する。朝鮮半島の核問題、イラク再建問題、その他国際的、地域的な問題について緊密な話し合いと協調を続ける。

 これに対しブッシュ大統領は「米中関係は、米国にとって最も重要な二国間関係の一つ。中国は偉大で、発展しつづける国であり、安定と貿易、商業発展の源泉だ。米国は、過去4年間を基礎に、中国との協力を強化し、両国の関係の継続的発展を推進するとともに、国際的、地域的な重要問題をめぐる両国の話し合いと協調を強化し、世界をよりよくしていきたい」と表明した。

 会見終了後、両国の首脳は共同記者会見を開いた。

「人民網日本語版」 2004年11月21日