アジア太平洋経済協力機構(APEC)第12回首脳会議非公式会議が20日午後、チリの首都サンディアゴで開催された。胡錦濤国家主席は会議の第1部に出席し、安全保障問題について発言した。胡主席の発言の骨子は次のとおり。
国際テロ組織とその脅威に対しては、単独国の行動だけで効果を上げるのは難しい。国際協力こそが最も有力な手段だ。中国は、国際社会が国連という枠組みの中で、国連憲章と関連国際法の指す方向に従い、断固とした集団行動を取り、あらゆる形のテロリズムを取り締まることを支持する。国際社会は総合的な対策を講じ、個別の問題への対処と根幹となる問題の解決を並行し、テロを生む土壌を段階的に消し去っていかなくてはならない。この意義から述べると、われわれは発展の問題を強く重視し、真剣に解決していく必要がある。われわれは、APECが組織自体の優位性を発揮し、引き続き経済貿易協力に重点を置くと同時に、能力の構築に着手し、反テロ協力を深め、アジア太平洋地域のヒト・モノの自由かつ安全な移動や、順調な経済貿易活動のために有利な条件を作り出していくことを支持する。
「人民網日本語版 」2004年11月23日
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