今も残る明・清時代の邸宅 「山西商人」の村・西湾

         
   

 明や清の時代の古い民家が今も残る山西省臨県磧口鎮の西湾村は、中国が初めて「歴史文化村」に指定した村の一つだ。民家は中国・華北地方の伝統様式「四合院」の形式を持つ典型的な「山西風」。村の中心は2つの岩山に挟まれた30度の傾斜面にあり、民家建築群はその上にある。空間や平面的な構造は変化に富み、高いところでは6階立てにもなる。民家はすべて磨いたレンガを積み上げて作られ、レンガや木、石の彫刻や精巧な細工の額が随所に見られる。洞窟式の建物や露台(バルコニー)、亭(あずまや)、楼閣など、デザインは多様多彩では芸術的価値が高く、国内や海外から訪れる観光客も多い。

「人民網日本語版」 2004年11月25日