中国、全力で循環型経済の発展を加速

         

  このほど開催された中国科学技術協会の2004年学術年次総会で、国家環境保護総局局長の解振華氏は、「非常に深刻な環境汚染と生態系破壊の現状を踏まえ、中国は循環型経済の発展を加速するため、3つの面で全力を挙げている」と語った。

 これまでに、すでに34の都市では経済が急速に発展し、地域社会が全面的に進歩を遂げると同時に、環境も改善され、国の環境モデル都市の称号を得ており、82の県・市は経済が健全な発展、生態系が好循環の軌道に乗り、国の生態系モデル地区の称号を獲得している。国全体においてすでに数多くの環境の美しい郷・鎮、グリーン・コミュニティ、グリーン大学が次々に現れており、すでに数多くの持続可能な経済発展のモデル地区が形成されている。

 解振華氏は、生産と消費を必ず同様に重要な地位に置かなければならず、中国は現在、循環型経済の発展を加速させるため、3つの面で全力で取り組んでいると語った。

 1、企業がクリーン生産を積極的に推進する。生産を始めるところから生産の全過程において資源のリサイクル策を講じ、個々の企業が生産過程で廃棄物の最少化、資源の再利用、無害化に取り組み、製品の設計から廃棄物の回収・処理まで、生産者がすべての責任を負う汚染製品抵当金あるいは保証金制度を設ける。

 2、工業企業の集中している地域、経済開発区において積極的にエコ工業を発展させ。企業がクリーン生産をおこなうとともに、上流企業の廃棄物が下流企業の原料となるようにし、循環的な生産を絶えず延長させ、地域あるいは企業グループの資源の最も効率的な利用を実現し、廃棄物の排出量を最少化ひいては「ゼロ・エミッション」(排出ゼロ)を実現する。

 3、一定地域内で、循環的生産チェーンで工業と農業、生産と消費、市街区と近郊地区、業種と業種を有機的に結合させ、資源の最大限の総合利用を図る。資源リサイクル産業を強化し、持続可能な生産と消費を実行し、資源利用率、循環利用率及び無害化処理率を全面的に高め、次第に循環型社会を作り上げる。

「チャイナネット」 2004年11月26日