ラオスでの中国ASEAN首脳会議 具体的協力を提案へ

         

 外交部の武大偉副部長は24日午前、国内外の記者や中国に駐在する大使館報道官向けの会見を行い、温家宝総理のラオス訪問と、温総理が出席する第8回東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(中国・日本・韓国)首脳会議、中国ASEAN首脳会議、第6回中日韓3カ国首脳会議について説明した。中国ASEAN首脳会議に関する説明は次のとおり。

 中国ASEAN首脳会議は1991年に始まった。96年、中国はASEANの全面的な対話パートナーとなった。97年、双方は善隣相互信頼パートナー関係の締結を宣言した。2002年、双方は10年以内に中国―ASEAN自由貿易区の建設を決定した。03年、双方は戦略パートナーシップを締結した。現在、双方は外交、経済、運輸、通関、司法、青少年の6つの閣僚級協力システムを構築している。

 今年の会議のテーマは「中国ASEAN戦略パートナーシップの強化」だ。双方の指導者は深く踏み込んだ意見交換を行い、中国はこの1年間の双方の協力関係の新しい進展を積極的に評価するとともに、中国―ASEAN間の協力を進める具体的提案を行う。例えばエネルギー協力や青少年交流の強化などだ。

 会議は「中国―ASEANの平和と繁栄に向ける戦略パートナーシップ共同宣言を実行する行動計画」を発表する。これは中国とASEANの今後5年間にわたる協力計画だ。会議で中国とASEANは「中国ASEAN包括的経済協力枠組み合意の貨物貿易に関する合意」「中国ASEAN紛争解決システム合意」「中国ASEAN運輸協力了解覚書」を調印する。

「人民網日本語版」 2004年11月26日