「ASEANとの交通運輸の発展推進を」交通部長

         

  交通部の張春賢部長は24日、カンボジアの首都プノンペンで開催されている第3回中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)交通相会議でスピーチした。

 張部長は「昨年ミャンマーの首都ヤンゴンで第2回会議が開催されて以来、中国とASEANの交通に関する協力には実質的な進展がみられた」と指摘。具体例として(1)中国政府の援助による昆明市とタイ・バンコクを結ぶ道路建設で、ラオス国内部分の工事が順調に着工した(2)メコン川上流の航路改良工事が無事に完工した(3)昆明市とシンガポールを結び東南アジアを南北に貫く汎アジア鉄道建設で、カンボジア国内の線路未設区間についての事前研究作業がスタートした――ことなどを挙げた。

 張部長は今後の中国・ASEANによる交通協力の強化について、「中国・ASEAN自由貿易圏の建設プロセス推進を背景に、まもなく調印する『中国・ASEAN交通協力覚書』を枠組みに、地域の発展状況やニーズに基づき、時期に見合った協力事業や実施計画を打ち出し、重点を明確にし、地域における交通運輸のバランスの取れた発展を推進するべきだ」と表明した。

「人民網日本語版」 2004年11月26日