「第4回中国京劇芸術祭」がこのほど、上海で幕を開けた。オープニングセレモニーでは、大規模な舞台で京劇愛好家や俳優など6000人余りが自慢の喉を披露し、開幕を盛大に祝った。
芸術祭の主旨は「伝承と刷新、関心と発展」。共催は文化部と上海市人民政府など。15日までの会期中、全国から32の京劇団が参加し、20演目余を公演する。古今に共通する内容で、しかも芸風が多元化されるなど、多くがこの数年来の京劇界の変革と刷新を反映した作品。今年は京劇名優として知られる梅蘭芳と周信芳の生誕110年にあたり、これを記念して当代屈指の俳優である梅葆玖氏が特別出演する3演目に格別人気が集まっている。また京劇の発展史を紹介する「京劇収蔵展」や、海派の文化的特色が色濃くにじむ「上海舞台芸術秘蔵展」も開催、京劇ファンには中国の奥の深い戯曲を肌で感じる絶好の機会となる。
第1回芸術祭の際に設けられた「金菊賞」は、今年は京劇交響劇詩「梅蘭芳」など15作品が候補に上がっており、最終日の15日に授賞式が行われる予定。
中国京劇芸術祭は、文化部の京劇振興指導委員会や放送・映画・テレビ部、中国京劇芸術基金会などが1995年に開設した。3年に1回の開催で、第1回の天津に次いで、これまでに北京と南京で開かれている。
「チャイナネット」 2004年12月3日
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