重慶空港拡張工事が完成、西部第2の空港に

         

 四川省重慶江北空港の拡張工事がこのほど完成し、西部地区で成都双流空港に次ぐ第2の空港となった。

 同空港の拡張工事は国の「第10次五カ年計画(2001〜2005年)」重点建設プロジェクトの一環で、新ターミナルビルの設計は、シドニーオペラハウスを手がけた英ARUP社が担当した。大径間・高空間技術を採用し、層面は3次元の曲面空間を呈しており、また重慶に住む少数民族の民居「吊脚楼」(数本の長い柱が建物全体を支える)の風格を採り入れるなど、モダンさと地域的な特色がうまくマッチした設計。2年10カ月の工事を経て、ターミナルビルは10万平方メートル、駐機面積は38万平方メートルまで拡大し、スポットは45カ所に増え、滑走路は2800から3200メートルまで延長された。年間旅客数は延べ1500万人が可能。

 重慶は東部と西部の接点に位置し、長江上流で最大の内陸港でもあり、古くから西南部の交通の要衝、商業貿易の中心として栄えてきた。江北空港は1990年に運用を開始し、2003年の旅客数は延べ429万人で、全国第12位。幹線空港、西南部の拠点空港でもある。

                        「チャイナネット」 2004年12月6日