胡錦濤国家主席、シラク大統領と電話会談

         

 胡錦濤国家主席は5日午後、フランスのシラク大統領と電話会談を行った。シラク大統領は、フランス・ドイツ・英国の3カ国とイランとの間に成立した核問題の解決に向けた合意と、その後の進展などを報告。また、現在のイラク情勢と中東問題に対するフランスの見解を伝えた。これらの問題に対する胡主席の主な発言は次の通り。

 ▽イラン核問題について

 仏独英3カ国とイランが協議を継続して長期的な解決案を示すことを支持する。中国は引き続き建設的な役割を発揮していく。

 ▽イラク問題について

 イラクの治安情勢が揺れ動き続けていることに、中国は深い関心を寄せている。先日の国際会議で形成されたイラク復興推進に向けた共通認識は、イラク平和事業に対する国際社会の支持を体現するものだ。

 ▽中東問題について

 中東情勢は正念場にある。パレスチナの自治政府議長選挙が順調に行われることを望む。中国は中東和平プロセスを支持し、関連する国連決議と「土地と平和の交換」原則を基礎とした、政治交渉による問題の解決を主張する。中仏両国は関係問題について類似の観点を持っている。両国は引き続き協調を強化し、イラク問題の適切な解決と中東和平プロセスの推進のため、共に努力すべきだ。

                        「人民網日本語版」 2004年12月6日