チベット自治区関係部門によると、中国は初めてチベット・カモシカに対する「戸籍調査」作業を開始した。
「高原の精霊」と呼ばれるチベット・カモシカを救済し、高原生態バランスを保つため、2004年11月中旬から、20名の内外の学者、専門家、保護管理者が3組の科学調査チームを組織して、それぞれチベット自治区の不凍泉、楚瑪爾河(チュマル河)、雅瑪爾河(ヤマル河)から可可西里(ココシリ)の中心部に向かって挺進し、中国初のココシリ・チベット・カモシカの「戸籍調査」作業を行なった。この科学調査フィールドワークは二期に分けて実施される。チベット・カモシカは青蔵(青海・チベット)高原特有の希少な野生動物の代表で、20世紀初頭には120万頭を数える有力な動物種群であった。20世紀80年代末期以降、国際的なチベット・カモシカ毛織物貿易による消費が急増したため、チベット・カモシカは密猟の被害を受けて大量に捕殺され、数量が急激に減少して、絶滅に瀕する動物種となってしまった。
その後、長期間にわたって中国政府による一連の関連政策、法律、法規措置の実施により、法に基づく密猟犯罪取締りが強化された。この結果、チベット・カモシカ密猟活動は有効に抑制されると同時に、チベット・カモシカなどの野生動物の生存環境は有効に保護されるようになっている。
「チャイナネット」 2004/12/08
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