教育部によると、50年来、中国は外国から留学生を受け入れる教育管理メカニズムを逐次形成し、多くの国、特に発展途上国のために数多くの科学、技術、教育、外交、管理の人材を養成し、世界各国との政治、外交、貿易関係や文化、教育、人員の交流に積極的に貢献している。
中国が1950年に東ヨーロッパから来た33人の留学生を受け入れてから、2003年までの54年間にあわせて175カ国から延べ63万人を受け入れた。そのなかで延べ10万人が中国政府の奨学金を受領している。
1980年代以降、中国への留学は新たな発展段階に入った。1979年から2003年までの24年間に、累計延べ62万人の外国人が中国に来た。特に1992年以降、未曾有の大発展を遂げた。留学生の人数は1992年の延べ1万4000人から1996年の延べ4万1000人に増え、平均して年間30%の逓増となり、留学人員の資質にも著しく向上が見られる。留学事業の大発展のメルクマールは私費留学生の大幅な増加である。
2003年に全国の353カ所の大学は合計175カ国からさまざまな種類の留学生を7万7715人を受け入れている。大陸別で見れば、アジアからの留学生がもっとも多く、国別では韓国、日本、アメリカ、ベトナム、インドネシアからの留学生が1位から5位を占めている。
2003年に受け入れた留学生のうち、学歴取得のための教育を受けるものは2万4616人で、長期留学生の38.2%を占めている。ハイレベルの学生の比率が上昇し、博士コースで勉強している留学生は1637人で、前年度に比べ17.9%増となっている。修士コースで勉強している留学生は3397人で、前年度に比べ18.9%増となっている。そのほか、本科生が1万9319人、短大生が263人、高級研修生が814人、一般研修生が3万9026人となっている。学科別に見れば、文科への留学生が多く、計5万9059人(中国語を学んでいるものが5万3126人、芸術類が918人)、医学類は7184人(漢方医学は4183人)、工科類は2693人、理科は465人、農学類は241人である。
中国と関係国との間の交流協定と交流計画によれば、中国教育部は163カ国に政府奨学金取得資格を提供することになっている。2003〜2004学年度に131カ国の1879人の留学新入生に奨学金を提供し、同年卒業生と在学中の学生を含めて、6153人の留学生が中国政府奨学金を受領して勉強していることになり、これはこの年の留学生総数の7.92%を占めるものである。
このほか、123人の留学生が中国教育部による「優秀奨学金」「外国人中国語教師短期研修奨学金」「HSK優勝者奨学金」「中華文化研究奨学金」とユネスコのために提供している「長城奨学金」などの特別奨学金を受領している。
「チャイナネット」 2004/12/09
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