「中国はWTO加盟時の承諾事項を忠実に履行した」
孫振宇WTO大使

         

 今年12月11日は中国がWTO・世界貿易機関加盟3周年であるが、これに先立ち、中国国際放送局の銭慰曾記者はジュネーブで中国の孫振宇WTO大使にインタビューした。

 孫振宇大使は、「中国のWTO加盟は世界経済の中で大きなできごとである。この三年間に、中国自身の努力で、WTO加盟によるチャンスをうまく利用し、チャレンジし、全体として事態が比較的に順調に推移している。中国の経済が引き続き発展しており、GNP・国民総生産は年平均で9%の増加を示し、中国経済の世界への影響力はますます強まっている。また貿易も急速に発展しており、今年の貿易額は当初の5000億ドル余りから11000億ドル以上に増加する見込みである。特に輸入の面で、WTO加盟後1年目は年間21%、2年目は年間約40%増加し、今年は35%増加の見込みである。貿易大国として、中国の輸入額がこのように大幅に増加したのは、他国と地域の経済成長に大きな貢献をした」と述べた。

 その後、孫振宇大使はWTO加盟の承諾事項の実施状況を説明した。孫振宇大使は、「中国はWTO加盟議定書の中で多くの事項を承諾した。この三年来、法改正の面で、各部門は合わせて2300件余りの法律法規を整理し、その内、700件余りが廃止され、ほかは改正によってWTOの規定と合致させた。それと同時に、「対外貿易法」を含む40余りの新しい法律・法規を公布した。現在、関連の法制度をより健全化し、しかもWTOの原則に符合させた。例えば、最恵国待遇の原則、内国民待遇の原則などを上げられる。

 第二に、関税を大幅に減らし、市場を一層開放した。中国の関税の全体的なレベルはすでに三年前の平均15.6%から今の10.3%に下げた。これによって、他国により多くの市場参入のチャンスを提供した。

 第三に、中国は金融、保険、通信、法律などを含むサービス分野を開放することを承諾した。現在、外国銀行が204社が中国で支店を設置しており、そのうちの105社は人民元の取り扱う資格も得た。約40社の外国保険会社は70社余りの合弁会社を設立した。また小売業の面でもすでに200社余りの外国会社が中国で4000カ所の販売拠点を設立した。

 第四に、知的財産権保護の面でも、多くの努力をした。現在、より健全化された商標法、専売特許法、著作権法があり、知的財産権保護はすでに先進国のレベルに達した」と述べた。

 孫振宇大使は、WTOの加盟国が中国に対する評価を説明した。孫振宇大使は、「全体として言えば、中国の努力はWTOや多くの加盟国の好評をえた。中国が関税を減らし、非関税障壁を廃棄し、貿易を開放するなどの面で国際的約束を履行したことで大多数の加盟国に認められた。また、少数の国がいくらかの問題を提起した。例えば、アメリカ、EU・欧州連合、日本などは、中国が一部の立法面でまだ明確でない。また法律を執行する時生じた問題と条文に対する理解の食い違いもある」と述べた。

                           「CRI」より 2004/12/10