オランダのハーグで行われた第7回中国・欧州連合(EU)首脳会合に出席した中国の温家宝総理とEUの指導者は8日、共同記者会見を行い、EUの対中武器輸出禁止令問題や、台湾問題などについて記者の質問に答えた。
EUの対中武器輸出禁止について、温家宝総理はEUが今回の会議で出した積極的なメッセージを高く評価した。温家宝総理は「まず、禁止令は冷戦時代のもので、既に現在の時代には合わなくなっていると共に、中国とEUのパートナー関係にも適合していない。次に、対中武器輸出禁止令は決して中国が欧州から大量に武器を購入することを意味するものではなく、EUが政治面で中国に対する差別を取り消すことを意味している。第三に、禁止令の解除は平等と相互の利益に基づいて行われるもので、中国とEUにプラスとなると共に、他の国や地域に影響を与えるものではない」と述べた。
EU輪番議長国であるオランダのバルケネンデ首相は、「EUは今回の首脳会議を通じて、中国にEUが対中武器輸入禁止令の解除に力を入れる意向があること、同時にEUの武器輸出の抑制項目も調整する必要があることを表明した」と述べた。
台湾問題について、バルケネンデ首相は「EUは、一つの中国を堅持する立場は変わらないと再び表明すると共に、台湾問題の平和的解決の可能性についても中国と討議した。EUは中国の海峡両岸が接触を進めることを希望する。EUは中国の台湾問題での立場を理解する」と述べた。
「CRI」より 2004/12/10
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