中国、2010年までに農業の総合
生産コストを15%以上引き下げる

         


 農業部の張宝文副部長は5日、「農業科学技術を農家に導入するモデルプロジェクト」の始動を公表し、中国は2010年までに農業総合的生産コストを15%以上引き下げることに努めることを明らかにした。

 同プロジェクトの計画では、2010年までに100万の科学技術モデル農家を育成して2000万農家への波及効果を図り、1万の新型農業技術支援組織を発足させ、先進実用技術の農家への導入率を90%以上まで引き上げ、農業の総合的生産コストを15%以上をさげ、農業における科学技術進歩の貢献率を10%以上高めることになっている。

 張宝文副部長は、四川省広安市で開催された「2004農業部科学技術を農村へ」のイベントの席で、このプロジェクトは2005年に100の県でテストを先行し、科学者、技術者が直接農家に入り、優良品種と優れた栽培方法が農地に行きわたり、一人一人の農民が技術要領を身につけるように力を入れると語った。

 「農業科学技術を農家に導入するモデルプロジェクト」は今後の一定の期間における農業部門が農業科学技術の進歩を押し進め、食糧の増産、農業の効率向上、農民の収益増を促す上での重要な仕事となっている。

 張宝文副部長はまた、中国の農業の根本的な活路は農業科学技術にあり、農業科学技術成果の転化・応用は農民たちが広範に利用することにあると述べた。

 間もなく実施されるこのプロジェクトは、中国農業の科学技術成果の転化率や農家への導入率が低い問題に対し、全国の水稲、小麦、トウモロコシ、ダイズ、綿花、チンゲンサイ、サトウキビ、ミカン、リンゴ、ブタ、乳牛、肉用牛・ヒツジ、水産物の13種類の主要農産物において、優位性のある地域に農業科学技術人材を整合し、より強い先導力の持つ農業科学技術モデル農家を育成し、県・郷の農業技術者の技術の伝授能力とサービスの質を高め、農業科学技術成果の転化、農業生産技術のレベルアップにおいて極めて重要な役割を果たすと見られている。

                           「チャイナネット」 2004/12/14